MOSESプログラムは9のテーマ(モジュール)で構成されています
はじめに
MOSESプログラムでは少グループでのトレーニングを行います。プログラムは9つの重点テーマをもっています。
- 9つのテーマ
- てんかんとともに生きる
- 疫学
- 基礎知識
- 診断
- 治療
- 自己コントロール
- 予後
- 心理社会的側面
- てんかんのネットワーク
てんかんとともに生きる
病気は人を悲しくそして孤独にさせます。それは、病んでいる悩みをさらに深くします。次のことを学びましょう。
- てんかんが引き起こす感情を受けとめ、表現すること
- 心の状態や発作とのつき合い方についてよく考えること
- 感情を、心の均衡を回復し安定化するのにかけがえのないものとしてとらえること
- てんかんの克服を、困難な局面を体験しなければならないプロセスと捉えること
- てんかんのよりよい克服法を探ること
- どのような発作型があるのか
疫学
てんかんは決してまれな病気ではありません。このことについて考えてみましょう。
- てんかんはどのような頻度で生じるのか
- てんかんは誰にでも生じうる
- てんかんをもつ人は他の人と同じように多くのことができる
基礎知識
てんかんについての基本的なことを学びましょう。
- てんかん発作には様々な原因がありうる
- てんかん発作がどのように生じるのか
- どのような発作型があるのか
診断
診断のいろいろな方法や様々な診断処置について知っていただきます。ここであなた方が学ぶことは、
- 発作を正確に観察し、記述すること
- 発作と診断結果を自分で記録すること
- 発作型、最初の診断、その後の診断を明確にしておくこと
- 医師に正確に詳しく情報を与えること
- 病気の始まりの時とその後の検査、かかりつけ医と病院での検査について理解しておくこと
- 検査の不安やリスクを正しく知ること
治療
てんかんの適切な治療のためには、病気をもつ人が積極的に治療に参加することが大切です。ここで学ぶことは、
- さまざまな治療方法
- 薬物治療の一般原則と、個々人に合わせた調整の仕方
- 最近の抗てんかん薬について概略
- 他の人に、自分の受けている治療について説明できるようにすること
- 治療に積極的に関わること
自己コントロール
てんかん発作の発生をあなたがコントロールしうること、その方法について学びます。
- 発作の誘因を回避すること
- 前触れ(前兆)を知ること
- 発作抑制の方法を知ること
- 自己コントロールの前提を考慮すること
予後
てんかんの経過がさまざまであるのを学びます。
- 発作がないとは、どのような状態か?
- 発作がなくなるチャンスはどの程度か?
- 薬物を中止した後も発作がないままで経過するチャンスはどの程度か?
- 発作の抑制が得られない場合に、どのような可能性があるか?
心理社会的側面
てんかんが生活感、日常生活、そして職業に及ぼす影響について考えます。
- 自己価値観や社会的接触を改善するにはどうすればよいか。
- 自立やスポーツのために、また職業生活において、どのような援助があるか
- 障害者のための法的な保護規定や均等化にどのようなものがあるか。
- 運転免許をとるのにどのような規定があるか。
- 他の人に、自分のてんかんをどのように説明したらよいか。
てんかんのネットワーク
てんかんというテーマについての援助や情報を、どこで、どのように手に入れることができるのかということについてのヒントがここにあります。
あなたの個人的なてんかんのネットワークを作ってみましょう。