静岡てんかん神経医療センターにおけるMOSESプログラム実施の流れを説明します。
入院している方に行う4週間のプログラムです。(この目的で入院される方もおられます)
1 プログラム参加者の選定
医師・看護師・作業療法士・理学療法士・ソーシャルワーカーが話し合い、参加希望者につき6〜8名程度のグループ分けを行います。
2 参加者への説明
参加者に、スタッフから MOSES プログラムの目的・方法を説明し、プログラム参加の同意を得ます。
3 事前評価を行う
MOSES の効果を明らかにするために、QOL、知識、心理状態、社会的状況、てんかん発作の頻度、副作用の有無などについて、検査やアンケートを実施します。
(QOLIE-31-P・PESOS・うつ病評価尺度・てんかんの知識・TMT・AMM などを利用)
4 プログラム実施
参加者は、トレーナーおよび他の参加者と話し合いをしながら、てんかんについて学習します。次のスケジュールで行います。
第1週 | レクリエーション・体力テスト | |
社会技能訓練(SST) | ||
てんかんとともに生きる | ||
第2週 | 運動(ストレッチ・筋力強化) | |
てんかんの疫学・基礎知識 | ||
てんかんの診断 | ||
第3週 | 運動(ストレッチ・筋力強化) | |
てんかんの治療 | ||
てんかんの自己コントロール | ||
第4週 | 運動(ストレッチ・筋力強化) | |
予後・心理社会的側面 | ||
心理社会的側面 |
5 再評価を行う
MOSES の効果を明らかにするために、プログラム終了後および6か月後に、再評価を行います。